医療脱毛レーザーの打ち比べ企画です。
先ずは脱毛レーザーの歴史から解説します。
色々と「諸説はあり」ですが、
1983年 ハーバード大学皮膚科の論文、「選択的光熱融解」理論(レーザーの照射時間を短くすることで、周りの組織にダメージを与えずに特定の組織のみを選択的に反応させることができる)が科学雑誌に採用されました。
そして、この実験の際に目の周りのアザにレーザーを照射していた時に間違って眉毛にレーザーが当たってしまい、結果眉毛が生えてこなかった、、、
この事実から「レーザーで毛が抜ける」 大発見に繋がりました。
1995年 アメリカレーザー学会にてレーザーを用いた脱毛が取上げられる。
1996年 世界初、ルビーレーザーを用いた脱毛機が誕生。 しかしこのレーザーはメラニン色素が少ない白人のみに使用が可能で、有色人種の皮膚には過剰反応し火傷を起こす。
同年、アメリカのメーカーがロングパルスのアレキサンドライトレーザーを開発。有色人種にも使用可能。
これが今日も世界で活躍しているアレキサンドライトレーザーの先駆けとなります。
初期型のアレキサンドライトレーザー脱毛機器
1997年 アレキサンドライトレーザー機器が日本に初上陸。 当時は3,000万円以上だったとか、5,000万円以上だったとか!!
同年、これもまたアメリカのメーカーが、半導体を使った、ダイオードレーザーを開発。
1998~1999年 アメリカFDA(厚生労働省)が脱毛レーザー機器に対してその安全性と効果を認め販売を認可。
日本の厚労省が、脱毛用レーザー機器を認可したのは、それから18年後の2017年です。
医療レーザー脱毛の代表格「アレキサンドライトレーザー」について解説します。
アレキサンドライトレーザーは、脱毛レーザーの中でも短い波長(755nm)を持っています。
日本国内で、そして世界中で最も広く脱毛に使用されているレーザーです。
アレキサンドライトレーザーを代表する機器は、ジェントルレースです。
ジェントルレース3兄弟
アレキサンドライトレーザーの最大の特徴は、黒い色(メラニン色素)に吸収されやすいという点です。
弱い出力でも、肌にダメージを与えることなく毛の黒色に反応して毛根の細胞を破壊することができるのです。
肌の色が薄く毛が黒い、一般的な日本人の肌質・毛質にはぴったりといえます。
毛の濃い部位であれば一度の施術だけでも効果が目に見えてわかるほど、脱毛効果の高いレーザーです。😉
また、アレキサンドライトレーザーのもう一つの特徴は、しみ治療にも使われると言うことですね。
元々、厚生労働省が認可したのは、脱毛効果ではなく、皮膚良性色素性疾患治療用レーザー装置としてでした。
簡単に言うと、生まれつきのあざや老人性色素斑の治療に用いられていました。
そのため、アレキサンドライトレーザーは脱毛治療と同時に、軽度のシミやくすみ、美白効果も期待できます。
反面、黒い色(メラニン色素)に吸収されやすい最大の特徴が、デメリットにもなります。
アレキサンドライトレーザーはメラニンに反応しやすいため、色黒肌や色素沈着を起こした肌に対しては照射できません。
肌のメラニンにレーザーが反応し、やけどを引き起こす恐れがあるためです。
また、産毛など毛の色が薄い部位には、レーザーが反応しにくいため脱毛効果が出づらい傾向にあります。
後日詳しく解説しますが、「硬毛化」を起こしやすいレーザーだといわれています。
あと、レーザー照射の痛みは、少し強めかな。😥
以上簡単ですがアレキサンドライトレーザーの解説でした。
続きましして、こちらも医療レーザーの代表格「ダイオードレーザー」について解説します。
ダイオードレーザーは810nm~940nmの波長を持ちます。
アレキサンドライトレーザーの755nm、ヤグレーザーの1,064nmと比較をすると、ちょうど中間の波長になります。
レーザーは波長が長い(大きい)程、皮膚への深達度が深くなる特徴がありますので、先に開設したアレキサンドライトレーザー(755nm)よりは少し皮膚の奥までレーザーが届きます。
そのため、毛根が深い部分にあり、なおかつ毛穴が密集しているVIO脱毛に対しても高い脱毛効果が期待できます。😉
日本人は白人に比べてメラニン色素の多い人種です。
元々メラニン色素を発生するメラノサイトは、表皮組織の最下層に真皮にかかる形で存在しています。
そのためアレキサンドライトなどの波長が短いレーザーでは、表皮のメラニン色素の影響を受やすくなりますが、ダイオードレーザーの波長は、メラニン色素の影響を受けない皮下組織まで到達をするため、メラニン色素の多い日本人でも肌に影響が少なく安心して使用でるレーザーと言われています。
ダイオードレーザーも前回解説させていただいたアレキサンドライトレーザーも日本国内で、そして世界中で、広く脱毛に使用されているレーザーです。
※nmとはナノメートルと言う単位で、10億分の1メートルを表します。100万分の1ミリという非常に短い長さのことを指します。
ダイオードレーザーを代表する機器は、ライトシェアです。
LightSheer 3兄弟
照射スピードが速く、痛みの少ないと最近評判な蓄熱式レーザー脱毛機器のメディオスターやLaLaでも導入しているトリズムもダイオードレーザーです。
これが、トリズムです。
そして、
こちらが、メディオスター
あ、違う、、、
間違えた!!
こっちです。
また、ダイオードレーザーのもう一つの特徴は、シワ・タルミ治療にも使われます。
軽度な、シワとタルミには効果があり、肌にハリを持たせ、引き締め効果も期待できます。
反面、メラニン色素に吸収されにくいので、美肌効果は期待できません。
最後にレーザー照射の痛みですが、単発式のダイオードレーザーは、アレキサンドライトレーザーよりも痛みは若干ましかな?
蓄熱式のダイオードレーザーは痛みが少ないです。😄
毛の薄い部位は、ほんのりと温かい程度で、全身脱毛しながら眠ってしまっている方もいます。😴
以上簡単ですがダイオードレーザーの解説でした。
最後に、「ヤグ(YAG)レーザー」について解説します。
ヤグ(YAG)レーザーのヤグ(YAG)は、イットリウム・アルミニウム・ガーネット (Yttrium Aluminum Garnet)の頭文字です。
イットリウムもアルミニウムも金属で、ガーネットは宝石で有名な鉱物です。
レーザーには多くの鉱物が使われます。
アレキサンドライトレーザー、ルビーレーザー、そしてヤグレーザーのガーネット。
なぜ、レーザーに宝石が使われるのでしょうか?
宝石の規則正しい原子の配列構造と構成する原子の性質が利用しやすいから使われるのそうですが、、、、、
これをきちんと説明するには量子力学が必要、、、、、
明日の夕日が沈みそう、、、、、😵
なので、無視して先に進みます。
ヤグレーザーは1,064nmの波長を持ちます。
前回、前々回と解説させていただきました、アレキサンドライトレーザー(755nm)やダイオードレーザー(810nm~940nm)と比較をすると、一番長い波長になります。
レーザーは波長が長い(大きい)程、皮膚への深達度が深くなる特徴があると前回お伝えしたように、ヤグレーザーは皮膚の一番深い部分まで熱エネルギーを届けることができます。
また、波長が長い分、黒い色素に反応しにくいため、色素沈着している部位にも使用する事ができるのが特徴です。
濃く根深い毛が多く、女子よりも日焼けしている割合が多い男子の濃い毛には、抜群の効果を発揮します。🤠
女性のVIOなどの、色素沈着している上に、毛が根深い部位にもヤグレーザーは効果がでます。😉
反面、産毛や薄い毛には効果がでません。
ヤグレーザーはメラニン色素への反応が難しいため、逆を言うと産毛に効果がありそうです。
ところが、産毛や薄い毛は毛根の位置も浅いため波長が長い(深い)ヤグレーザーの領域から外れてしまうため、効果があまり得られません。😫
図に表すと、こんな感じかな?
ヤグレーザーを代表する機器は、ジェントルヤグです。
レーザーが皮膚の深くまで到達するヤグレーザーは、残念ながらアレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザーに比べると痛みが強く、特にVIOラインや顔などお肌が薄い部分や骨に近い部分は痛みを感じやすくなります。
痛みに弱い方にとってヤグレーザーの痛みに耐えられないことも。😖
ヤグレーザーのもう一つの特徴は、レーザートーニングに使われることです。
レーザートーニング治療ご存知ですか??
空中照射でレーザーを連射し、皮膚の上層部にレーザーをあてて、肝斑・シミ・くすみ・毛穴の黒ずみなどの目立ちを抑え、キメの整った肌へと導きく治療です。
レーザートーニングは強い出力を単発で照射するのではなく、弱い出力で連射するため、殆ど痛みを感じません。😇
一般的に脱毛治療で使われているヤグレーザーは、空中照射の連射でなく、肌に近づけての単発照射ですので、トーニング効果は出ませんが、
LaLaが導入している、「トリズム」は、空中照射の連射が可能ですので、脱毛と同時にトーニング効果もGETできます。
脱毛しながらツルスベ素肌に生まれ変わることができるのが、「トリズム脱毛」の特徴です。🤗
以上簡単ですが、世界を代表する脱毛レーザー3種類の解説と、トリズム脱毛の自慢でした。🤭